2028年4月全面義務化のストレスチェック。10分の質問で知る「心の現在地」

本を読むサニタ

皆さんがストレスを感じる瞬間って、どんなときでしょうか?

僕自身、日常生活の中で地味にストレスを感じる場面が本当によくあります。

①ジムのロッカーで着替えるとき、なぜか高確率で隣のロッカーの人も同時に着替えていて、気まずい空気になる。

②忙しいときほど、部屋の突っ張り棒が落ちる。

③プロテインなどの粉末を別の容器に移そうとすると、ほぼ確実に周りに散らばる。

④自転車のタイヤに空気を入れようとお店に行くと、だいたい定休日か営業時間外。

①は使いやすい場所をみんな選ぶから、②は慌てて手がぶつかるから、
③はこぼれそうでも「えいやっ」と雑に流し込むから、④は事前に調べずに向かうから……と、
原因を振り返ればすべて「自分の行動の選択ミス」なんですよね。
頭では分かっているのに改善できず、ずるずると同じ失敗を繰り返しています。

さて、そんなストレス。

現代社会を生きている以上、完全にゼロにすることは難しく、誰もが日々何かしらのストレスと向き合っています。
「適度なストレスは成長に必要」とも言われますが、何事もバランスが肝心。
過度なストレスは日々の豊かさを奪うだけでなく、心身に深刻なダメージを与えてしまいます。

なかでも、1日の大半を過ごす「職場」の影響は計り知れません。
仕事内容のミスマッチや職場の人間関係の摩擦など、
自覚がないままジワジワと負荷が積み重なっていくのが恐ろしいところです。

自分がいま、どれくらい慢性的なダメージを負っているのか――。

それを目に見える形にして、自分の心の健康状態をチェックしましょうよ、
という制度が「ストレスチェック」です。

従業員50人以上の事業場では平成27年(2015年)から義務化されているので、受けたことがある方も多いかもしれません。
さらに、令和10年(2028年)4月にはすべての事業場(50人未満の小規模な職場も含む)へと義務化が拡大されます。

では、ストレスチェックは何のためにやるのか。

目的はひとえに「予防」です。メンタルの不調に陥ってからリカバリーするのは本当に時間もエネルギーもかかります。
だからこそ未然防止が何より大切なんですね。

多くの企業で使われているのは、厚労省推奨の「職業性ストレス簡易調査票(57項目)」。
仕事の負荷や心身の反応、周囲のサポート状況などを多角的に把握できる仕組みです。

実際に受検すると、受検者の10%〜15%ほどが「高ストレス」と判定されます。

高ストレスと判定された場合は医師による面談指導を申し出ることができるのですが、
現状、この申し出を行う人はごくわずか。「形だけ受けて終わり」という形式的な運用になってしまい、
本来の活かし方が従業員に届いていないケースが少なくありません。

心の不調って、徐々に悪化していくばかりではなく、
ある日突然コップの水があふれるように限界を迎えることも多いです。

特に職場という「公(ソト)」の場では、自分の弱さや苦しさを周囲に見せづらいもの。
だからこそ、定期的に客観的なデータで自分の状態を把握しておくことには大きな意味があります。

質問は57問、かかる時間も10分程度です。

従業員は「自分の心のアラート」に気づくきっかけとして、
そして会社側は「職場全体のメンタルリスクがどこにあるのか」を見直すカルテとして活用してほしいなと思います。

メンタルヘルス対策を後回しにしている職場はまだまだ多いですが、
ストレスチェックをきっかけに働き方やコミュニケーションの偏りを見つめ直すだけでも、
組織の風通しはずいぶんと良くなるはずです。

そういえばこの前、服のほつれた糸が気になって指でビーッと引っ張ったら、
全く切れずにものすごい長さまで伸びてしまいました……ハサミを取りに行けばいいだけなのに。

僕の日常のストレスの9割は、自分の「横着」から生まれている気がします。はぁ。

それでは、今日もよい1日を。